今回のフランス旅行はいろいろ考えさせられることが多いものだった。
当然自転車についてもあるけど、フランス人の仕事ぶりや、自転車の文化、休み方、街づくり、農業など本当に多岐にわたる。
◆バカンス
アルプスはドイツ人が多い。カフェもドイツ系のアルバイトみたいな人がいた。
それにキャンピングカーに自転車やバイク!を積んだのが多い。家族で移動っていうのがよくあるスタイルなんだろう。
たしかに、峠でも家族が待っているから、みたいな人は多かった。
パリでもおおむね10~20日前後休みを取っているところが多く、長い休みが基本のような感じがした。
アルプスの宿の主人も、10月はスペインで自転車旅をすると言っていた。
逆に日本は短い休みで帰省して疲れてと、本当に休みを楽しむ文化になっているのかと疑問に思った。
休むことが悪という文化があるのではないかと。
私はメリハリをつけたほうがいいと思うけど。
◆自転車の文化
フランスには自転車が文化として組み込まれていると感じた。いや、ヨーロッパと言ったほうが適切か。
アルプス・ピレネーでは自転車に乗っている人が非常に多く、それもロードだけでなくタンデム、ツーリング車、クロスバイクまで種類は非常に多
い。本当に文字通り老若男女、いろいろな人が乗っている。ガリビエでは全裸の70代と思しき人もいたし、ラルプ・デュエズでは小学生と思われる子
供も登っていた。一方で、日本では自転車が広まってきたとはいえ、いまだ競技用自転車の範疇を出ず、一部の特異の人たちの趣味と見られている感は
否めない。それが、ヨーロッパではすべての人が享受できるレジャーになっていると感じた。
◆景観
非常に素晴らしい。スケールが違うというほか、言葉が見つからない。
山の雄大さとはこういうことか、と思った。
まあ、私が行った日本の山というのは、八甲田、八幡平、蔵王、栂池、美ケ原ぐらいなものだが、それらが2級山岳程度にしか感じられない。とにか
く、スケールが違うのだ。ここで、私が何と言おうとこの感動は伝わらない。だから、すべての自転車乗りにフランスに行き、この感動を知ってもらい
たいと思う。
◆働く意識
日本人から言わせると、遊んでいるように見えると思う。
でも、ある意味合理的なところもある。客がいないのにずっーと待っててもしょうがない。煙草でも吸って待ってればいい。
日本はお客が神様、という対等でない関係がある気がする。
おそらくヨーロッパは同じ人間であるという対等な関係。
日本は消費者に迎合するあまり、過剰なサービスになっていると思う。
◆生鮮食品
日本の生鮮食品は素晴らしい。気味が悪いまでに色、形、大きさがそろっている。
本当に植物なのかと思うほど。
一方フランスでは多少色、形、大きさは違うものの、新鮮な野菜が並んでいる。
味もよい。
よくスーパーに行くが、本当に新鮮な野菜は売っていない。
トマトのへたなんかカラカラに乾いたものしか売っていない。
フランスの果物はkg単位売りが基本だ。
いっぱい食べても、安い。
日本だと、果物は高級品、。宝石みたいだ。
どっちがいいとは言わないけど、日本の農業って何だろう、と思った。
国土も違うし、文化も違うから、比べられないけど。
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