Monday 4 August 2008

This is why I started to ride.

運動なんて縁遠かった小中時代。

泳げないし、バスケはできない、サッカーもできない。

そう、ちょうどJリーグの人気が高まってきたときだった。


地獄のスポーツテスト。
中学校の1000m走では吐きそうになり、シャトルランでは最初のほうで脱落。
最後まで走っているサッカー部やバスケ部が正直うらやましかった。


中学校で運動部に入ろうとしたことがある。
でも、こんな中途半端な体力じゃできない、なんて言い訳して美術部に入った。
結局怖いだけなんだよな。絵は好きだったけど。


そんな運動コンプレックスの俺に転機が訪れる高校時代。
ひょんなことから友達のキャッチボールに付き合った。
これがきっかけで野球が好きになる。


イチローが大リーグに行って話題になっていたとき。
グローブ、バットをそろえて教室のロッカーに常備していた。
そして、放課後に高校近くの河原で遊んでいた。


大学に入り、迷うことなく野球サークルに。
結構まじめに取り組んでいたと思う。
週一回の練習には必ず参加していたし、楽しいと思ってプレーしていた。


ところで、通っていた大学のキャンパスは某A山の上にある。
誰がこんなところに作った?といいたいところだが、行くしかない。
普通の学生は原付で通っている。


ここで自分は自転車という選択をした。
それはなぜか?


話が飛んでしまうが、今までの人生の中で環境に対する思いというのが人一倍強かった。
この俺が大学に行くためだけにガソリンを使っていいものか、と思った。
なら、自転車で行こうじゃないか。


でもママチャリじゃいけないな。
ちょっと高そうなの買ってみるかということで買ったのが、大学1年の夏。
ブリジストンの所謂クロスバイクを買った。50000円ぐらいだったかな。


まあ、感動した。ぜんぜん違った。はえーー!
そして遠くに行きたくなった12月初旬。
ふと某巨大掲示板の、自転車板にある、東北スレッドをみてみると…




「明日は晴れそうだから、秋保大滝でも行ってみるかな。」



この一行の書き込みが俺の人生(ここまでの)を変えたと言って過言ではない。
次の日、触発されてクロスバイクに乗って一路作並温泉の団子屋を目指した(一度電車で作並に行ったことがあるため。他に場所が思いつかなかった)。
往復50km以上。1km走っただけで吐きそうになる俺にできるとでも思ったのだろうか。


勿論服装は綿のシャツにウインドブレーカ。ジーパン。
気温は5,6℃。でもぜんぜん寒くなかった。
R48をひたすら西に。今まで見たことのない景色に感動しまくりだった。


そして自転車に乗ればこんなに遠くにいけるんだ!
そう思った。
自分に自信がわいてきたのがわかった。


それからヘルメット買ったり、サングラス買ったり、プチトレーニングしたり、段々とはまっていった。
まあ、大学1年の2月にA山登ったら気持ち悪くなって暫く動けなかったけど…
と、知らない間に運動をすることに億劫にならなくなってきた。


大学2年を目前にした3月。
一年前は絶対ありえないと思っていたドロップハンドルの自転車、ロードレーサーを買おうを考えた。
そして買ってしまった。


最初はサイクリング程度で、クロスバイクより速いよ~なんて思っていた。
しかし、偶然にもバイト先でロードレーサーに乗っている人に出会う。
その人は速かった。異次元だった。俺も速くなりたいと思うようになった。


そんな乗り始めの大学2年。
4月、7月、9月と3回事故にあう。
①扇坂で信号ぎりぎりで突っ込んで横断歩道渡ってきた自転車後部に激突。奇跡的に相手の自転車破損のみ。
②澱橋で自転車を追い越そうとすると、その自転車がふらふら寄ってきて激突。ヘルメットなかったら死亡。
③相馬の帰りに軽トラの左側から追い越そうとすると、ウインカー出さずに左折&巻き込み。


三回目は亘理から仙台まで救急車で運ばれた。たいしたことなかったけど。


自転車は全損。
そこで新しい自転車屋でロードを組んでもらった。
この店に行ったことでよりレース志向になった行った気がする。


運動、しかも持久系なんて大の苦手だったのに。
今では毎日運動している。
つらいつらい練習。

肉体的にもきついけど、精神的にもきつい。
決して楽しんでやっていないときがある。
自転車に乗らないほうが楽だから。

でも、乗ってしまう自分がいる。
自分に、ライバルに負けたくない。
そういう自分がいる。

小中高の友人には信じられない俺だけど、これが俺です。

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