Friday 29 July 2011

Challenge de Wuling 2011 -Day 1-

7/29
朝は5時起床。朝食は7時からなので間に合わず、昨日買った秋刀魚弁当を食べる。
いや、昨日街をぷらぷらしていたら、偶然に「秋刀魚定食便當」と言う文字が目に入り、これ日式じゃないか!!??と思い、一度通り過ぎた店をまた戻って買った。


この弁当と、スープ、卵、飲み物がついて198元だったけど、日本円にして550円はちょっと高いぞ。
コンビニ弁当が二桁で買えるし、牛肉麺だって120元だから。
でも、おいしかったし、きちんと作っているみたいだから、悪い気はしなかったね。

なんだかんだで時間がかかり、6時15分に台中駅前出発。
早朝の出発なのでフロントはお姉さんはおらずOrz


朝の台中市内を台3線を進み、草屯を目指す。


車は少なく走りやすい。
7時ぐらいになると気温は早くも上がってきて、交通量も多くなる。
7時30分ごろには草屯に入るが、勘違いでそのまま台3線を進み、南下してしまう。
そして、中興新村に入ってしまい、間違いに気づく。


この中興新村、実は台湾省の省都であるが、実際には機能していない。まさかここを通るとは思わなかった。

スムーズに台14線に合流し、一路埔里を目指す。
しかし、遠い…途中休憩を挟みながら、9時45分ごろ埔里の郊外に到着。
セブンイレブンでWiflyの設定とか補給とか。

そして埔里市内で道を間違えながら、10時過ぎに台湾地理中心に到着。
埔里は台湾の地理上の中心で「へそ」と呼ばれている。
ちなみに紹興酒が名産品で、農業も盛ん。


そして予定より2時間弱遅れて武嶺ヒルクライムがスタート!!!

最初は信号もいくつかあるがほぼ平坦を進む。
しばらくすると信号もなくなり、走りやすい台湾の道が広がる。


たまに工事も…


プロファイル上はわからない、結構きつい勾配も出現する。なめられない…
いったん標高1150地点の霧社(台湾植民地史上で重要な場所ですので、ぜひネットで何があったか調べてください)でコンビニ休憩。この時点では「暑くて」死にそう。

再び走り出すが、だんだんとバックパックの重さが効いてくる。
1700m地点の清境を過ぎると、「ああ、半分はきたぞ!」と自分に言い聞かせ、頑張る。
半分来たといえば聞こえはいいが、まだ1500mほども残っている。

だんだんと、自分は本当に登りきれるのかと思いながら、ギアはすでに39-27。
25のままだったらどうなっていたんだろうと考える暇もないが、自分から見ると止まって見えるサイクリストもいるので、それを励みに頑張る。

しかし、この時間でももう下ってくる人もいる。
そういった人たちは走りなれていて、早そうな人たちだ。


こういうつらい状況の中、輪をかけてつらくしたのは雨。
だんだんと天気が悪くなり、雲がかかり、雷が鳴ってきた。
しかも、只者じゃない雷。

でも、幸いにもポツリポツリなので、今日だけのヒルクライム、雨ごときであきらめてはいけない!!!と思い進む。

途中ダウンヒル中のサイクリストに雨降ってるか?ときくと、雨は降って雷がでかい!!と返ってきた。
雨も霧雨ではなくなってきたので、標高2300mの翠峰のレストハウスで作戦を練る。

すると、先ほど追い抜かしたサイクリストたちも避難してきた。
ここで、いまから花蓮までいけるか聞いてみると、雨も降って雷も鳴っているので危ないからやめたほうがいい。自分たちは武嶺から下ってすぐのところに泊まるから、君も一緒に来たらいいじゃないか?
家族が車で来てるから、荷物も載せたらいいよ。


なんて台湾人は優しいんだ…


早速お言葉に甘えさせていただき、荷物も車に預け、再び走り出した。
彼らはある家族とその隣人らしく、何回も台湾を自転車で旅しているらしい。


最初はペースをあわせて走っていたが、途中から自分のペースで行く。
雨も小康状態になり、濡れるほどでもない。
しかし、だんだんと勾配がきつくなり、空身の状態なのにこんなにも踏めないとは…
荷物を背負っていたらと考えると、ぞっとした。
しばらくして、雨もやや強くなり、彼らからもだいぶ進みすぎたので木陰で小休止。
しかしここは標高2500m以上、台湾といえども20度以下。
寒い。荷物は全部車においてきてしまった。

さあ、どうすると思っても、どうしようもなく、木陰で彼らを待った。
すると30分ほどして、家族の乗った車がやってきて食料をくれた(後で来たら凍えて死にそうに見えたらしい…)。
荷物からレッグウォーマーを取り出し、再び走り出す。
実は自分が休憩していた地点、昆陽という地点から1kmも離れていない。
昆陽の標高は3100mほどで、レストハウスもある。
コースがわからず、霧も濃かったため、本当に中途半端なところで雨に濡れて休憩していたことになる。

家族からアツアツの台湾ソーセージをもらい待っていると、彼らも下から上がってきた。


そしてこの昆陽、武嶺からなんと2kmしか離れていない。そしてゴールが見える!!!
ゴールがもうすぐそこなのに、濡れながら待っていたとは!!!

自分のあほらしさに驚愕したが、この時点で気温9度。
ありえない寒さに震えてた。

そして、アツアツの薑母茶を飲んで出発。2kmなのですぐに武嶺に到着!!


このときは本当にうれしかったけど、自転車人生のなかで一番惨めだと思った。
こんなにこんなにつらいと思ったことはなかった。
そして二度と来なくていいと思った(今はそうは思わないけど)。


みんなで記念撮影をしたあと、冷える体に鞭を打って、今夜の宿泊場所へと急いだ…

4 comments:

謎コン said...

気象条件悪い中,よく登りました。次回,ラルプデュエズ編期待しています。

Youngman said...

朝早くから埔里から登っていれば、反省しています。台中からは無理がありましたが、これも旅ですね。
来年7,8月にラルプデュエズ、挑戦します。

Sizuka said...

佐藤さん:
美ヶ原下山バスでお会った王静儀です。
へぇ…台湾に行きました!
ありがとうね、こんなに台湾に好きになってます。

Youngman said...

To 王さん
お久しぶりです。
鳥海山では雨が降って大変でしたね。
年末、また台湾に行って、台湾一周に再挑戦します!!!