Saturday 11 August 2012

Le petit Tour de France 2012 -Day 3-

今日はクイーンステージ。
7時30分から朝食が食べられるとのことだったので、7時30分に朝食、8時出発とした。

朝食はパンにオレンジジュース、コーヒーのフランス式。

8時過ぎに出発。
この時間からサイクリストを見かけるところ、さすがフランスの自転車の聖地。
しかし、寒い。
たぶん15度ぐらい。

D1091を西に進み、ル・クラピエ(Le clapier)で左折。引き続きD1091を進む。
道には極めて分かりやすい道路標示があり、迷う要素がない。


プロファイルでも事前に分かっていたが、最初の登りが若干きつい7%程度。
しかしそれも2,3km。
あとは勾配は4~6%で、宮城県の人には鍋越峠、笹谷峠のICまでを想像してもらうとよい。
そこからいったん下る。

ル・フルネ=ドワザンは本当に小さな村。
それを過ぎると5%の登りで、シャンボン湖。
シャンボン湖沿いに勾配1-3%の道を進むとだんだんと上流に向かい、渓谷沿いの道になる。


しばらくして、ル・グラーヴの街。ここはそこそこ大きい。


ル・グラーヴからは勾配6%程度になり、一気にロータレ峠へ。
ル・クラピエから34km。1時間30分程度で到達できるだろう。

標高差は1300m近くあるが、勾配がゆるいため、きつくない。




ロータレ峠はブリアンソンとブール=ドワザンをつなぐ重要な峠。
冬季でも閉鎖されない、アルプスでも珍しい峠。
自転車よりも観光客の自動車でかなり混雑していました。


そこからガリビエ峠へ登坂開始。
距離は8.5km、平均勾配は6.9%。
この時点では足はほとんどフレッシュ。クロワ=ド=フェールもいけると思った…

道幅は1.5車線程度か。
車の量も比較的多い。
勾配はそれほどきつくないが、風が強い。そして、寒い。
晴れていてこれだから、悪天候だったら相当難易度が上がると思われる。
7月でも雪が降るときもあるからね…



ラストは10%近くあるらしいが、あまりきつく感じなかった。
それに空気の薄さも感じなかった。
まあ、台湾の武嶺(3275m)でも空気の薄さを感じない、違いの分からない男なのであまり参考にせずに。


しかし、ガリビエ峠は自転車乗りしかいない。
店もない。
そんなことで、写真とってウインドブレーカー着て下る。
下りは思ったより怖くない。

写真取りつつ、標高1400mのヴァロワールの街まで一気に下る。1200m降下。
そこで、カルフールで買い物してサンドイッチかじって休憩。
ここのカルフールにはベンチがあります。
その後、テレグラフ峠まで勾配3.5%距離4.5kmを進む。


峠通過後は12kmで800mほど標高を下げて、 サン=ミッシェル=ド=モリエンヌへ。

で、感想。
下りと上りでのイメージが違うのは重々承知だが、ガリビエ峠にはこういうイメージを持った。
ブール=ドワザンから登りは勾配がゆるく走りやすい。
渓谷の中を走る感じで景色もよい。
一方、ミッシェル=ド=モリエンヌからは森の中を走る感じ。
テレグラフ峠を過ぎてからは壮大なアルプスという感じがするが、テレグラフ峠は日本とあまり換わらない。森の中で景色もよくないだろう。
しかも、勾配はきついと思う。ブール=ドワザンから43kmで登る標高差を35km(しかも4kmの下りあり)で登るのだから。


サン=ミッシェル=ド=モリエンヌからは高速道路沿いの幹線道路を強い向かい風の中先頭交代しながら進む。先頭で250Wぐらい。
あっというまにサン=ジャン=ド=モリエンヌに到着。
ここで、休憩するはずがイシヅカさんが行ってしまったので、しょうがなく追いかける。
この時点でボトルは1本ない状態。
補給食もない。
自分はクロワ=ド=フェール峠は街が少ないことを知っていたので、少々不安ではあった。

街を抜け、峠の地獄のカウントダウンが始まる。
最初はラ・トゥスイールの上りとかぶっているせいで、そのペイントが多い。
今年のツール・ド・フランスで使われたせいもあるだろう。



しかし、暑い。
とにかく、暑い。
ボトルの水はあっというまになくなる。
体の危険を感じて、木陰で小休止。
体が思うように動かない…熱中症を疑った。

少し持ち直したので、また進む。
私はこの峠を完全に過小評価していた。
長さはあるものの、途中に下りがあり、きつくても10%は越えない。
しかし、暑いのだ。
峠の紹介サイトにも書いてあったが、暑さには気をつけないといけない。

何とか序盤の3km、勾配のきつい区間を終えて平坦区間へ。
D926とD78の分岐をD926側に左折し、またきつい区間が始まる。


しかし、あまりにも耐えられなくなり、近くの民家で水をもらう。
そのときいった言葉は…

"Excuse-moi, Monsieur. Vous avez de l'eau?"

ま、とりあえず知っていた単語を並べてみた。
というか、生きるか死ぬかの瀬戸際だったから。
このとき、フランス語を勉強したことを本当に幸せに思ったし、麓の町で補給を怠ったことを後悔した。


※海外ツーリングに出たら、峠の麓の町で休憩&補給することを強く推奨します。


おじさんたちはワインを飲んで酔っ払っていたけど、そして一瞬怪訝そうな顔をしたけど、手招きして呼んでくれた。
ちょっとした山道を登り、そこで出されたのは地面から拾い上げた1本のホース。
そこからは水が流れていた。

おじさんいわく「これはラ・トゥスイールの水」。後の説明は分からなかったが、一生懸命フランス語で話してくれた。
ボトル2本を満タンにしたところで、お別れ。
これがなければ、クロワ=ド=フェールの餌食になっていただろう…


ま、水を得たから好調になるわけでなく、熱中症を引き釣りつつ、再び勾配のきつい区間を登る。
それが終わると、D80Bとの分岐点。
本来であれば左折して、D926を進むのがクロワ=ド=フェール峠の道(標識にもそう書いてある)。
しかし、イシヅカさんのナビの指示と、D80Bのほうが近そうだとのことで、そっちへ。

せっかく来たので、本来の道を進みたかったが…
ちなみに旧道らしく道が悪いのでお勧めしません。

途中、イシヅカさんが現地の人に水をもらっていたので、便乗。
(たぶん水道水で)ボトルを満タンにしてもらった。
ま、これ以降はあまり暑くなくボトルの水は必要なかったが。
ただ、そこの人がフランセーズ・デジューのボトルに反応したので、やっぱりFDJのジャージで来るべきだったかとちょっと後悔。

しばらくして、 サン=ソルラン=ダルヴの街でD926に合流。
かなり走りにくい街の中を抜け、ラスト6km。


ちなみに、この街は高級スキーリゾート地みたいです。
しかし、このラスト6kmが非常に辛い。



景色が最高なことにかこつけて、1kmごとに写真休憩をいれて、やっとのこと峠着。


しかし、このクロワ=ド=フェール、道が狭い。


時間も17時を回っていたので(現地は21時でも明るいが)、時間も時間なので休憩もそこそこに下りへ。
グランメゾン湖、ヴェルネイ湖が美しい。
ここのくだりは何故かのぼり返しがあってきつかったけど。10%越えてたと思う。


19時過ぎにやっとこさブール=ドワザンの街まできた。
本当なら達成感で一杯なんだろうけど空腹で死にそう。
とりあえず、スーパーでコーラ飲んだ。あと、ヤギチーズ。


あまりにも疲れすぎて夕食がのどを通らなかった…
おそろしい、クロワ=ド=フェール峠…

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