Wednesday 15 August 2012

Le petit Tour de France 2012 -Day 7-

今日はアルプスに続く、難関ステージ、ピレネー。
ロータレ、ガリビエ、クロワ=ド=フェールよりは難易度は低い気がするけど、ピレネーだから侮れない。


ホテルで朝食をとり、ルルド市内を抜ける。
といっても、本当に小さい街なので、2kmぐらいで郊外に。


あとはD937をカンパンまでひた走る。
朝8時ぐらいなので、車も人もまばら。
気温も昨日ほど高くなく、走りやすい。




ま、遠くに見えるピレネーを今から走るかと思うとぞっとするけど…


途中でバニェール=ド=ビゴールの街を越えて、ルルドから30kmほどでツールマレーの登り口到着!
いまから登ると思うと興奮する!!
で、ルルドからのここまでの道、ゆるいアップダウンだけで、全然きつくないです。
後で思ったんですが、リュス=サン=ソヴァール側に上ったほうが勾配きつい気がしました。


最初の2,3kmは勾配5%以下でアウターでもいける坂。
アルプスのような雄大さはまだ感じられない。


しかし、それ以降はツールマレーがキバをむく。
8~10%の坂がコンスタントに続き、休めるところがない。




これはどこかで見た風景だよね…

昨日、ルルドに着いたときは「これがピレネーか!!!」と思わせるくらいの灼熱だった。
しかし、今日は打って変わって涼しい天気。
ツールマレーは風も強く、走っていても肌寒く感じる。

でも、景色はとにかく美しい!の一言。




向かい風の中、推定200Wで耐えていると、ほどなくしてラ=モンジに到着。
実は、平均時速と残り距離で到着時刻を計算していたのですが、だいたい合っていました。

ま、この日はSRM壊れてたんだけどね~
平坦で600W出るし、坂でダンシングしたら1000W越えるし…



ラ=モンジはスキーリゾート地でもあるようです。
ここフランスにきてから、サイクリストに抜かされるということは最悪のクロワ=ド=フェール以外なかったのですが、ここにきて数名に抜かされます。

けっこうシリアス・サイクリストっぽい。
ひとりはFDJのジャージ。やっぱり着てくれば良かったか!

追いかけようと思ったけれど、なかなか追いつかない。
とおもいきや、向こうもペースが上がらず、ラ=モンジの街中を抜けたあたりで合体。




ラストは景色を眺めながら追い込めずに1h20mほどで到着。

蔵王と同じ感覚かな?
でも、ここは本当にいいトレーニングコースです。
毎日でも走りたい。

実は結構寒いので、ささっと写真を撮って西側へダウンヒル。
頂上手前10mぐらいで、キャンピングカーがエンストで立ち往生。後は大渋滞。
あ~あ。



しかし、この谷間に吸い込まれていくような感覚…


そしてお約束のヒツジ…


そしてバレージュの街を抜け、リュス=サン=ソヴァールのカルフールで休憩。
しかし、カルフールにお世話になりっぱなしだ…
しばらくして、さっき出会ったFDJのジャージの人も降りてきました。

そのあとはD921を一気にアルジュレス=ガゾストまで行く予定が…


ナビの設定ということで、最短距離のピエルフィット=ネスタラ経由でD13へ。。。
またしても、本来の登坂コースではない…
一気にモチベーション下がり、10km/hぐらいでたらたら走る。

アダスト、サン=サヴァンを通り、ビュンを抜けてD918に合流。
ここからが本来のオービスク峠の道。
しかし、アレン=マルスーまでの数キロは平坦。
そこからが本格的な峠道。


でも、ここはオービスクではなくスロール峠と表示されている。
※オービスク峠の手前にスロール峠がある。

で、後には黒い雲…


また動物…


 こんな感じで…


自由な感じで…


 ヒツジも右側通行です…(偶然)


 馬もいます。牛もいました…


で、雨の恐怖と戦いながらスロール峠着。


スロール峠からはいったん100m程度下り、300m登るとオービスク峠。
スロール峠の時点で雲海の下限。
これ以上登ったら雲の中に突入は間違いない。

でも、まだ雨は降ってないし、ここまできてオービスクに登らなかったら一生後悔する!!!
しかも、明日は最終日だし。


やっぱり、雲の中。。。
最初は良かったのですが、標高が上がるにつれて霧が濃い。
ラスト1,2kmは完全に雨でした。

気温は13度。




巨大な自転車のオブジェも見えない…
カフェで温まろうかと思っていると、雨が強くなる。
身の危険を感じたので、飲み物だけ補給して決死のダウンヒル。


霧による視界不良(視程20mぐらい???)、寒さ、雨、動物の糞というシビアなダウンヒル!

知らない峠道で視界不良!

気温13度で体は冷える…

本当に死ぬかと思いました。


こういうときは意味もなく叫びたくなります。

で、叫んでました。





「ううぉーーーーーーーーーーーーーー」







で、何とかスロール峠につく。
やばいのでカフェでエスプレッソ補給。マジ暖まる。
スニッカーズも補給。

スロール峠を下ってしばらくすると雨は上がる。
路面は濡れているので、下のほうも降ったらしい。

気温も上がり、命の心配はしなくてよくなった。

あとはひたすらアルジュレス=ガゾストまで下り、高速と平行した道でルルドへ。


まだペイントが残ってました。
ここはツール・ド・フランス2011の第13ステージで使われた、D921B。
FDJのロワがオービスクを先頭通過したものの、スプリンターのフスホフトに追いつかれ、無念の3位になったコース。

あとは無事ルルドに戻り、食事して終了。

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